◆キーンランドC追い切り(8月23日、札幌競馬場ほか)
サマースプリントシリーズ第5戦の第18回キーンランドC・G3(27日、札幌=1着馬にスプリンターズS優先出走権)の追い切りが23日、札幌、函館両競馬場で行われ、現地取材する松末守司記者、水納愛美記者が「ジャッジ」。ナムラクレアなど好気配の馬の名前が挙がった。
水納(以下、水)「函館に着いて驚きました。朝6時で30度近くありましたよ」
松末(以下、松)札幌もとにかく暑い。取材中も倒れそうだけど、馬はこの中で走るからさらに厳しい。北海道の馬房にもクーラーを導入した方がいいと話す関係者もいた。状態のよしあしはかなり重要になるはず」
水「札幌組の追い切りはどうですか?」
松「ナムラクレアは動きの良さが目立っていたね。芝コースで終始リズムが良く、ラストまで余裕をもって5ハロン66秒8―11秒4。自ら騎乗した長谷川調教師も『思い通りの調整ができています』と手応えがありそうだった」
水「目標は10月1日のスプリンターズSですよね」
松「長谷川師はここに起用した理由を『セントウルSから中2週は女の子には厳しいかな』と説明。ゆとりを持ったローテーションだな。函館はどう?」
水「今週で閉場するので、馬も人も少ないですよ。キーンランドCの追い切りも1頭だけ。ただ、そのシュバルツカイザーからは活気が伝わってきました」
松「連勝中で勢いがあるよな」
水「Wコースで4ハロン53秒2―12秒3と、体を大きく使い、持ったままでも抜群の推進力。大竹調教師も『元気が有り余っている。使うたびに良くなっている』と自信ありげでした。去勢による精神面の成長も大きそうです」
松「ナランフレグも推したい。玉舎助手が『強気なコメントを書いてくれても大丈夫です』と言うほどだよ」
水「そんなにですか!?」
松「ダートコースを5ハロン69秒1―11秒9。『大外を回っていい動きでした』と言うように、馬なりでもスムーズに加速して、ラストの1ハロンは躍動していた。2週前から着けているブリンカーの効果は大きいと思う」
水「メンバー唯一のG1馬なのに人気はなさそうですよね。怖くなってきました」