【京王杯2歳S・角田の特注馬】ヒシアマンはデビュー前から圧倒的な存在感 非凡な加速性能で重賞初制覇へ

札幌で初勝利を挙げたヒシアマン
札幌で初勝利を挙げたヒシアマン

◆第60回京王杯2歳ステークス・G2(11月2日、東京競馬場・芝1400メートル)

 ヒシアマン(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎、父モーリス)には、デビュー前から注目していた。

 POGで指名している同厩舎のファイアンクランツの動きをデビュー前に美浦でチェックしていたのだが、併せているヒシアマンのフットワークの良さが際立っていた。もしかして、ファイアンクランツはあまり強くない…? と不安になったのも、つかの間。新馬戦を快勝、札幌2歳Sで3着に入る活躍をして将来が楽しみになっている。それだけに、追い切りであおる動きをしていたヒシアマンの素質は計り知れないものがあると思わされた。

 私が札幌出張中に札幌芝1500メートルでデビューしたため、2着だった新馬戦も観戦。のちにサウジアラビアRCを勝つアルテヴェローチェに首差で敗れたが、3着に5馬身差をつける上々の内容だった。続く同舞台の未勝利では6馬身差の圧勝。ラスト3ハロンのレースラップは12秒5―12秒0―11秒5で、加速性能の非凡さは数字にも表れている。ここは通過点にしてもらいたい。

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