【チューリップ賞】電撃引退エフフォーリアの半妹ペリファーニア、春への試金石 鹿戸調教師「能力は相当」

桜花賞トライアルへ挑むペリファーニア
桜花賞トライアルへ挑むペリファーニア

◆第30回チューリップ賞・G2(3月4日、阪神・芝1600メートル)

 桜花賞トライアルの第30回チューリップ賞・G2(3月4日、阪神・芝1600メートル=3着まで優先出走権)に向け、エフフォーリアの半妹ペリファーニアが、偉大な兄の背中を追って大舞台への道筋をつくる。

 底知れぬ魅力にあふれる。初戦は2角で不利を受け外傷を負うほどだったが、気持ちが折れることなく中団の外を追走し、早め先頭からそのまま押し切り2馬身差をつける完勝劇。素質の高さを見せつけた。鹿戸調教師も「あれでこられるんだから能力は相当」とうなるほどだ。

 前走後の放牧から8日に帰厩すると、順調にメニューを消化。22日の1週前追い切りでは、兄の主戦でもあった横山武が乗り、美浦・Wコースで3頭併せ。最後方追走から5ハロン71秒8―11秒7をマークし、併走馬に先着した。「ゴールをすぎて2角すぎまで流したが問題はなかった。鞍上の感触も良さそう」と同師は出来の良さを強調する。

 まだ1戦1勝とはいえ、兄と同じ厩舎、主戦で期待度は高い。前走時の馬体重496キロのモーリス産駒に、トレーナーは「ちょっと雰囲気は違う。普段穏やかだし、けいこもまじめ」と評価。兄の電撃引退から約2週間。妹がその思いを引き継ぐように、出世レースで輝きを解き放つ。

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