【平安S】グロリアムンディが横綱相撲で重賞連勝 川田騎手は日曜オークスへ弾みつけた

直線で力強く抜け出し、重賞連勝を決めたグロリアムンディ(左端)
直線で力強く抜け出し、重賞連勝を決めたグロリアムンディ(左端)
快勝でオークスへ弾みをつけた川田
快勝でオークスへ弾みをつけた川田

◆第30回平安S・G3(5月20日、京都競馬場・ダート1900メートル、稍重)

 第30回平安S・G3が20日、京都競馬場で行われ、1番人気のグロリアムンディが2馬身半差の完勝で重賞連勝を飾った。鞍上の川田は同レース最多タイの4勝目、大久保調教師は歴代単独トップの3勝目。川田は圧倒的な人気を集めるリバティアイランドに騎乗するオークスへ弾みをつけた。

 横綱相撲で圧倒した。グロリアムンディは早めに好位を確保すると、余力十分の手応えのままで早くも4角では先頭に立ち、抜け出した時点で勝負あり。2着に2馬身半差をつけた走りは前途洋々に思えたが、川田は表情を崩さなかった。

 「前回よりもしんどさを感じる追い切り内容でした」と状態が本当ではなかったという。だが、前走で初めてコンビを組んでから始まった重賞連勝の快進撃。本調子にない相棒を動かし、勝ち切るあたりはさすが全国リーディングジョッキーだ。

 大久保調教師は「前走もそれほどいいとは思わなかった。(そのぶん)まだ伸びしろはあると思う」と愛馬の将来性を評価した。交流G1の帝王賞は賞金の関係で出走が難しく、夏は休養に充てる。本格化して実りの秋となるのか、今から楽しみだ。

 川田は今年のダート重賞で海外、地方含め何と8勝目。勢いが止まらない。「素晴らしい状態ではないのにこれだけのパフォーマンスをしてくれました」。きょう21日はリバティアイランドと2冠を狙うオークス。大仕事へ、最高の弾みをつけた。(山下 優)

 ◆グロリアムンディ 父キングカメハメハ、母ベットーレ(父ブルーエアフォース)。栗東・大久保龍志厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算17戦7勝(うち地方1戦1勝)。総獲得賞金は1億8729万9000円(うち地方4000万円)。重賞2勝目。主な勝ち鞍は23年ダイオライト記念・交流G2。馬主は吉田和美氏。

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