【新潟5R・2歳新馬】イクイノックスの半妹ガルサブランカがデビューV ルメール「走りが軽いところが(兄に)似ています」

兄イクイノックスに似た走りで初陣を飾ったガルサブランカ(右)
兄イクイノックスに似た走りで初陣を飾ったガルサブランカ(右)

12日の新潟5R・2歳新馬戦(芝1600メートル)は昨年の年度代表馬イクイノックスの半妹、ガルサブランカ(美浦・木村厩舎)が単勝1・4倍の圧倒的1番人気に応え、1馬身半差で快勝。偉大な兄と同じ夏の新潟で初陣を飾り、手綱を執ったルメールも高評価した。

 最後の直線で馬群に包まれ前が開かない。しかし、ガルサブランカは残り1ハロンで進路ができると、ルメールの合図に応え、2着に1馬身半差をつけて悠々とゴールした。まともに追えたのは1ハロンだけだったが、ラスト3ハロンは32秒8の切れ味。兄イクイノックスの主戦も務める鞍上は「まだ子供なところはあったけど、能力があったので問題なかった」と笑みを浮かべた。

 センスの良さが光った。好発を決めると3番手のインで超スローの流れでもきっちりと折り合い、初戦とは思えない落ち着きぶり。鞍上は「とても真面目だったし、いい脚を使ってくれました」と合格点を与えた。兄はドバイ・シーマクラシックを含むG1・4連勝で、レーティング129の世界一に君臨。キズナ産駒の半妹の走りについて鞍上は「走りが軽いところが(兄に)似ています」と感じ取っていた。

 兄も管理する木村調教師はレース後、開口一番「ホッとしました」と安どの表情を浮かべた。続けて「教科書にあるようなフットワークで、弾むような感じで瞬間的にエネルギーを地面に伝えるようなところ」を兄と重ねた。今後は成長を促しながらローテーションが決められるが、偉大な兄の背中を追う大器が、確かな一歩を踏み出した。(石行 佑介)

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