
◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京・ダート1600メートル)
今年最初のG1・フェブラリーSは、単勝2番人気のコスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父ロードカナロア)が、G1初挑戦Vを成し遂げた。この結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏(アンカツ)が23日に自身のX(旧ツイッター)でレース分析をポストした。
2番人気でG1初挑戦Vを飾ったコスタノヴァに関して安藤氏は「芝スタートで出負けしたけど、ペースが落ち着いたことで位置を取れた。その上で脚が溜まっとるのはジョッキーの腕」とキング騎手の手腕を評価。続けて「硬く見えたしピッチ走法で本質は1400mベストやと思う。ここでかみ合うあたりは陣営が一流なんやろな」と見解を示した。
2着のサンライズジパングと3着のミッキーファイトについては「地力見せつつ忙しかった」と距離適性を指摘。4着に敗れた昨年覇者のペプチドナイルについても「自分の分だけ走っとる。先着されたのは昨年おらんかった3頭で、メンバーレベルやね」と言及した。さらに5着のエンペラーワケアは「数字分だけ重かったと思う。相手なりのタイプやけど、さすがにG1やとペース緩くても圧力が違うから」と分析している。また「先に向けて注目は2、3着の4歳馬。この結果見てもまとめはフォーエバーヤング」と締めくくった。
さらに22日深夜に行われた世界最高賞金を誇るサウジカップについても投稿した安藤氏。壮絶な直線のたたき合いを制したフォーエバーヤングに「強かった。最後の直線は勝負根性もあるんやけど、跳びが大きくて一瞬モタモタするくらいで、そこから長くいい脚を使うのが持ち味。リュウセイは差し返す確信あったでしょ」と指摘。続けて「ロマンチックウォリアーも初ダートであのパフォーマンスはとんでもない。オレは海外の芝で再戦見たいけどな」と今後の動向に注目をしていた。