【フェブラリーS】3番人気のエンペラーワケアは5着 G1初挑戦初勝利ならず 最内枠はG1昇格以降29連敗

5着に終わったエンペラーワケア(カメラ・岡野 将大)
5着に終わったエンペラーワケア(カメラ・岡野 将大)

◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京競馬場・ダート1600メートル、良)

 今年最初のG1レースに16頭が出走し、単勝3番人気で横山武史騎手が騎乗したエンペラーワケア(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ロードカナロア)は5着で、G1初挑戦Vとはならなかった。G1に昇格した1997年以降、最内の1番枠の馬は勝利がなく、これで29連敗となった。

 同馬は芝1600メートルのデビュー戦で5着に敗れたが、以降は前走までダートで9戦7勝、2着2回。昨年の根岸Sでは2馬身半差の完勝で重賞初勝利。前走の武蔵野Sでは力強い脚で抜け出し、重賞2勝目を挙げていた。

 1着は単勝2番人気でコスタノヴァ(レイチェル・キング騎手)で、勝ち時計は1分35秒5。2着は5番人気のサンライズジパング(幸英明騎手)、3着は1番人気のミッキーファイト(戸崎圭太騎手)だった。

 横山武史騎手(エンペラーワケア=5着)「ポジションは理想的で、一番ほしいところを取れました。ただ、返し馬から行きっぷりがもうひとつでしたね。1400メートルでもかかる馬が、1600メートルのスローでも促しながらの追走でした。久々のぶん、動き切れなかったのかもしれません。進路を見つけてからも、伸び切れませんでした」

 浜中俊騎手(メイショウハリオ=6着)「状態的に、まずは無事に走ってくれたらという感じでしたからね。気持ちの衰えはなく3、4コーナーは自分からハミを取ってくれたので外を回りました。最後まで一生懸命走ってくれた。(8歳で)年齢を重ねているし、順調さを欠いていただけに、最後の脚は感動するものすらありました」

 長岡禎仁騎手(ガイアフォース=7着)「ペースが流れないのが痛かったです。ジリジリきてはいますが、馬群が凝縮してしまい、良さが出ませんでした」

 石橋脩騎手(タガノビューティー=8着)「返し馬は前回より落ち着いていて、いつも通りでした。東京の1600メートルはスタートしてから無理をせず進んでくれるし、スムーズにコースも取れましたが最後は伸び切れませんでした。本来はもっと伸びますが…」

 橋口調教師(アーテルアストレア=9着)「いい競馬はできたと思います。この相手で厳しいところもありましたね。ペースも思ったほど流れませんでした。この馬なりに脚は使ってくれてはいます。芝からのスタートで置かれるのは想定内でした」

 鮫島克駿騎手(サンデーファンデー=10着)「内の2頭が行くのは分かっていたので、3番手の外を意識していました。いったんは先頭にもなったが、ワンターンの速い上がりを要求されると、切れる脚でG1の上位には劣ります。得意の条件なら活躍できると思います」

 横山和生騎手(ドゥラエレーデ=11着同着)「リズム良く、勝ち馬の後ろのいいところで運べましたが、最後にピリッとした脚を使えませんでした。結果的に距離は少し短かったかもしれません」

 原優介騎手(ヘリオス=11着同着)「前が速いのが予想されたので、無理せず運びました。控える形でも、ためればはじけそうです。行くだけの馬ではありません。控える競馬ならコーナー4つもこなせそうです」

 岩田望来騎手(ウィリアムバローズ=13着)「いいペースでいけたし、思ったより競ってくる馬もいませんでした。ワンターンはこなせたけど、一線級相手では展開の助けが必要ですね。この馬の力は出せたと思います」

 松若風馬騎手(デルマソトガケ=14着)「できるだけ前と思っていました。今日も直線に向くまで集中力を保てませんでした。道中も上にいくような走りをしていました」

 田辺裕信騎手(ミトノオー=15着)「自分の競馬はできた。スピードを求められるレースだったので、先生と相談してブリンカーを着用。毎回必要かは分からないけど、背中はいいし、立て直せばまだやれる。ここまで負ける馬ではないです」

 吉田豊騎手(アンモシエラ=16着)「行く馬が内にいて、それらを見ながらリズム良く運ぼうと先生と相談していました。3、4コーナーでは先にステッキが入ってしまった。ローテーション的には強行軍だったし、まだこれからの馬です」

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