
◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京競馬場・ダート1600メートル、良)
今年最初のG1レースに16頭が出走し、単勝2番人気のコスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父ロードカナロア)が、G1初挑戦Vを成し遂げた。英国出身のレイチェル・キング騎手=豪州拠点=は史上初の女性騎手による平地G1初勝利。今年の京都金杯(サクラトゥジュール)に続くJRA重賞4勝目で、女性騎手による最多重賞勝利記録を更新した。勝ち時計は1分35秒5。
スタートで遅れたが、道中は4、5番手を冷静に追走し、最後の直線で堂々と抜け出した。同馬は東京のダートでは、これで6戦6勝。前走の根岸Sで4馬身差をつけて重賞初Vを飾り、G1でも力を見せつけた。23年にジャパンCで有終Vのイクイノックス、昨年の有馬記念を制したレガレイラなどを管理した木村調教師は12度目のJRA・G1勝利だが、ダートでのG1制覇は今回が初めてとなる。
2着は5番人気のサンライズジパング(幸英明騎手)、3着は1番人気のミッキーファイト(戸崎圭太騎手)だった。
幸英明騎手(サンライズジパング=2着)「着差が着差(3/4馬身差)だけに、なんとかしたかったです。初めて乗せてもらいましたが、力のある馬ですね。1600メートルだとテンにモタモタしたけど、最後はいい脚を使ってくれました」
音無調教師(サンライズジパング=2着)「直線の長い東京だから、あれができる。東京は合いますね。またいいときがあると思います。(最後のG1が)2着で良かった。いつも勝つわけではないからね」