
今週末にデビューを迎える新人騎手7人が27日、東西トレセンで意気込みを語った。和田竜ジョッキーの長男・和田陽は、初陣となる土曜・阪神1Rでいきなり父と対決する。「勝負師として、勝ちたいです」と対抗心を燃やすが、もちろん普段は仲良しで、今でも栗東トレセンの調整ルームで父から木馬を習っている。23年夏から約1年間の厩舎研修で杉山晴厩舎に来た際は、父が主催して同厩舎のスタッフや調教を手伝う騎手と焼肉へ。「陽希をよろしくお願いします」と精いっぱいのサポートを受け一歩一歩、着実に夢に向かって歩んできた。
競馬学校で実施した模擬レースは、8戦して2着が2回。「前との距離を詰めてタイトに乗ったつもりでも、後からVTRを見たら離れていました。コーナーもちゃんと回れてませんでした」。反省を糧に、いよいよデビュー戦を迎える。「楽しみ半分、緊張が半分です。小さい頃から憧れて、やっと騎手になれるのかと」と期待に胸を膨らませた。今週末の年齢が17歳11か月15、16日。横山義行元騎手が92年に記録した、競馬学校卒業生のJRA競走最年少勝利記録(17歳11か月18日)を更新し、ド派手にデビューを飾ってみせる。(玉木 宏征)