
◆第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月9日、中山・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)追い切り=3月6日、美浦トレセン
2戦1勝でこの舞台に駒を進めてきたアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父ドゥラメンテ)は横山和生騎手が最終追い切りで初コンタクト。実戦を前に感触を確かめた。
まずは助手を背に坂路を4ハロン67秒0―16秒7で軽く流すと、横山和騎手に乗り替わったWコースではトライデントスピア(4歳1勝クラス)を追走。僚馬が強めに追われたのに対し、6ハロン82秒2―11秒1で鞍上の手は最後まで動くことなく併入した。
横山和騎手は「手前をスパッと替えられないように緩さが目立ちますが、しまいは11秒1で、背中の感触はいいですね」と課題と素材の良さに言及。山崎助手は「和生さんに乗り替わるので、こちらが感じている特徴、どういう競馬をイメージしてほしいかというところで乗ってもらいました。先週、デンクマールと3頭併せでしっかりやって、週末も坂路でやって状態はいいなと感じています」と仕上がりには合格点をつける。「ピュッとした脚がないぶんジワーっとずっと行ける馬。騎手がここから踏んでいきたいなと思った場所から踏んでいける状況を作れるかが大事」。この馬の特長を生かして上位を狙う。