
◆第74回スプリングS・G2(3月16日、中山・芝1800メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)1週前追い切り=3月6日、美浦トレセン
2歳コースレコードで前走のひいらぎ賞を制したデンクマール(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父モーリス)が、今年初戦へ向けての1週前追い切りでまさかの遅れをとった。
Wコースでダングラール(3歳未勝利)、リープアップ(3歳1勝クラス)との3頭併せになったが、直線で馬体を併せた2頭に対して、一杯に追われながら3番手でゴールした。山崎助手は「馬が走るのをやめる自分勝手なところが少し出ている。今回の追い切りではその部分が出た。フィジカルの問題ではなく、メンタル面で意図した調教ができなかった」と渋い表情を見せた。
とはいえ、前走内容が示すようにポテンシャルは高い。「これからは気持ちに重きを置いての調整になると思う。能力は疑っていない」。馬の力をしっかりと発揮できるようにレースまで工夫を凝らしていく。