◆第25回東京ジャンプS・JG3(6月24日、東京・障害芝3110メートル)
ロードアクア(牡7歳、栗東・中村直也厩舎、父ロードカナロア)は21年のスプリンターズにも出走したスピード馬だが、昨年9月に障害入りしてからは1、3、1、1、2着と抜群の飛越センスをみせている。前走の阪神スプリングジャンプでは逃げて正攻法の競馬で2着に粘り、3着のJG1馬・ニシノデイジーには5馬身の差をつけた。
仕上がりも上々だ。中山グランドジャンプはパスして当初からここを目標に調整。18日には栗東・坂路で52秒0―11秒6をいっぱいでマークしている。手綱を執る難波剛健騎手も「変わらず順調にきています。前走は距離が長いと思っていたのにあそこまで頑張ってくれた。今回の距離の方が自信を持っていけます」と感触はいい。スタートが早く、スピードを存分に生かせる東京コースはプラス。難波の15年以来の重賞勝利にも期待したい。(山下 優)