◆第74回中山金杯・G3(1月5日、中山競馬場・芝2000メートル)
有馬記念に出られなかった無念を晴らす。第74回中山金杯・G3(1月5日、中山)で、ホウオウビスケッツが2度目の重賞制覇に挑む。
3走前に函館記念を制した後も毎日王冠で首差2着、天皇賞・秋で主導権を握って3着と好走を続けた。奥村武調教師は「毎日王冠は(出来が)良くなかったし、天皇賞・秋はあのメンバーを相手に力を見せてくれた」と手応えをつかむ。
6月5日生まれの遅生まれ。皐月賞、日本ダービーに出走と以前から厩舎の期待は大きかったが、4歳の夏を境にようやく充実してきた。「体も大きくなっているし、気持ちにも余裕が出てきた」とトレーナーは心身の成長に笑みを浮かべる。
天皇賞・秋の直後に参戦を表明したグランプリのゲートには入れなかったが、除外の影響はない。25日の美浦・Wコースでは3頭併せで最先着。抜群の動きを見せている。「有馬記念を使うつもりだったので、十分過ぎるくらい乗り込んでいる」と奥村武師。年始の重賞できっちり賞金を加算し、再び大きな舞台を目指す。(浅子 祐貴)