◆第74回中山金杯・G3(1月5日、中山競馬場・芝2000メートル)=12月30日、美浦トレセン
厳しいペースとなった秋華賞で先行して5着に粘ったクリスマスパレード(牝3歳、美浦・加藤士津八厩舎、父キタサンブラック)が得意の舞台で2つ目のタイトルを目指す。
2走前の紫苑Sは従来の記録を0秒5短縮するコースレコードで重賞初制覇。伊藤助手は「このコースで1年のスタートを切れるのはポジティブな要素」とこれまで3戦3勝の中山に替わる点をプラスに捉えている。この日は坂路で4ハロン62秒8―15秒3と気配は上々。「1戦1戦吸収しているのがすごいところで、前走の経験も生きている」。レースを経験するごとに成長する姿を頼もしく見つめる。
有馬記念は3歳牝馬として64年ぶりにレガレイラが勝利。同助手は「レベルが高い3歳牝馬のなかでも、個人的には5本の指に入ると思っている」とポテンシャルの高さを信じて疑わない。暮れの大舞台に続き、新年の中山でも明け4歳世代が主役を担う。