
◆フェブラリーS追い切り(19日・栗東トレセン)
史上3頭目の連覇をめざすペプチドナイルが、活気あふれる動きを披露した。主戦の藤岡が騎乗し、栗東・坂路でヴェーヌドール(3歳1勝クラス)の後ろにつけてスタート。残り400メートルでピッタリ横につけ、ラスト1ハロンを過ぎて引き離しにかかった。
ゴール前で左ステッキが一発入ると、鋭く反応して54秒3―11秒8で1馬身半先着。武英調教師は「抜け出してからも集中していましたし、指示通り完璧な調教」と明るい表情を見せた。厩舎のパターンで、実質的な最終追い切りは前の週の土曜(15日)に坂路での併せ馬で50秒4―12秒5。指揮官は「いい意味でリフレッシュし、2週前追い切りが少しぼけていたので、先週は水曜も土曜もブリンカーを着けて追い切りました」と馬にスイッチを入れるタイミングを把握。この日の絶好の動きにつながり、微調整はうまくいった。
前走のチャンピオンズC(5着)は外めの枠を希望していたが、内枠(2枠4番)で難しい競馬になった。武英師は「(2番手の)ミトノオーがあれ以上行かず、中京の3頭目はホントにしんどい。ジョッキーも勝ちにいきましたが、2列目で運べれば2着はありました」と唇をかむ。
だが、昨年、強い勝ち方をした舞台に戻れば話は別。武英師は「前半にいい位置をとれるようになってきているので、集中力が続くという意味でもマイルの方が合うのかな。連覇できると思っています」と力を込めた。タイトル防衛へ、態勢は万全だ。(玉木 宏征)