
今シーズンは今日でラストですが、振り返るといろいろなことを経験し、成長できたシーズンでした。特に後半以降は、厩舎スタッフの先輩からアドバイスを受け、少しずつ納得のいく騎乗ができて自信もついてきました。それでも、取りこぼして悔しい思いをしたレースもたくさんあったので、これからも一戦一戦大事に乗って技術を磨いていきたいです。
ばんえい競馬は、シーズン最後をもって引退する馬が多くいます。自厩舎や騎乗した馬との別れは寂しいですが、特にホクセイサクランボは、2年前から主戦としてコンビを組み、重賞にも2度挑戦するなど、たくさんの経験をさせてもらいました。最後は脚部難との戦いもあったので、無事に現役を終えられてホッとした気持ちもあります。これからはお母さんとして、いい馬生を送ってほしいですし、子供に騎乗できる機会があればうれしいです。
シーズン最終日は8鞍に騎乗。まずは、ばんえい記念のキンツルモリウチを。格上挑戦ですが、3年前にも出場し、完走(8着)しています。青森の草ばん馬でも高重量を経験しているので、1トン戦に対応できるパワーはあります。山(第2障害)で止まっても諦めずに頑張る気の強さが、この馬のすごいところ。しっかりエスコートして、ゴールを目指します。当日は、この日に向けて準備したピンクの馬装にも注目していただけたら。
1Rのクイーンホワイトは前走、ゴール前で止まって3着でしたが、もう少しためていけば勝ち負けできた手応えはありました。今回は道中でうまく息を入れて、最後の粘りにつなげたいです。
7R・ホクセイサクラコの前走は、山を上手にクリアして、下りてからもいい脚で3着。復調を感じられました。今の状態なら、ある程度前めから運べば、好勝負できそう。
5Rのアオノオサムライは前走(3着)のレースぶりからも脚をしっかりためた方がいいですね。道中でせかされず、ゆっくり運べる流れならチャンスはあると思います。
(ばんえい競馬所属騎手)
【騎乗馬】(馬名の後ろは本紙評価)
1R・クイーンホワイト B
2R・ブループリンセス C
4R・イナズマタイガー A
5R・アオノオサムライ A
7R・ホクセイサクラコ A
8R・ジェイオージョ C
11R・ダイヤカツヒメ B
12R・キンツルモリウチ C