【金鯱賞】ゆうちゃみ祝福!クイーンズウォークが30年ぶり牝馬Ⅴ

ゆうちゃみ(左)を見上げる川田
ゆうちゃみ(左)を見上げる川田
ゴール前で差し切ったクイーンズウォーク(手前)
ゴール前で差し切ったクイーンズウォーク(手前)

◆第61回金鯱賞・G2(3月16日、中京競馬場・芝2000メートル=1着馬に大阪杯の優先出走権、重)

 中京競馬場で行われた第61回金鯱賞・G2はクイーンズウォークが牝馬では30年ぶりの勝利を挙げた。

 重馬場にもクイーンズウォークの心が折れることはなかった。馬場の真ん中を力強く伸び、一完歩ずつ前に詰め寄った。先に抜け出したホウオウビスケッツをゴール前で鼻差とらえて、同じ舞台だった昨秋のローズS以来の重賞3勝目。「『出たな』と感じました」と川田も確信を持ってゴール板を駆け抜けた。

 潜在能力の高さを雨中の尾張で証明した。デシエルトの大逃げで幕を開けたタフな展開。「この馬が自分で進むことを選択したので、気持ちを尊重しました」と川田。2番手を行く2着馬をマークするように、好位の3番手から進める王道の競馬で牡馬を相手に勝ち切り、牝馬としては95年のサマニベッピン以来、30年ぶりの勝利。鞍上は23、24年プログノーシスに続く3年連続制覇で、佐藤哲三元騎手に並ぶ最多タイの5勝目。中京の芝2000メートルの重賞は騎乗機会8連勝の無双ぶりだ。中内田調教師も同じく3連覇で、佐々木調教師に並ぶ歴代最多タイの4勝目で、黄金タッグが今年も結果を残した。

 大阪杯(4月6日、阪神)の優先出走権を得たが、状態を考慮して次走は慎重に選択される。「もともとポテンシャルを感じていて、素晴らしい馬体、背中の持ち主。G1では結果を出せませんでしたが、男馬相手にもしっかりやれたので、これから先も楽しみです」と期待を膨らませた鞍上。強力な牡馬のライバルを撃破し、今後への視界が大きく広がった。(戸田 和彦)

 ○…モデルでタレントのゆうちゃみ(23)が金鯱賞の表彰式プレゼンターを務めた。身長176センチだが、高いヒールを履いて登場し、川田が体をのけぞらせて見上げる場面も。ゆうちゃみは「最後の接戦は大興奮でした。馬はとても大きくてかわいいので、ぜひ一度、競馬場に遊びにきてください!」とコメントした。

 クイーンズウォーク 父キズナ、母ウェイヴェルアベニュー(父ハーリントン)。栗東・中内田充正厩舎所属の牝4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算9戦4勝。主な勝ち鞍はクイーンC・G3、ローズS・G2(ともに24年)。総獲得賞金は1億9064万円。馬主は(有)サンデーレーシング。

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