安田記念でG1初制覇を飾ったモズアスコット(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は激闘から一夜明けた4日、栗東トレセンの馬房で静養した。
レース後は深夜2時頃に帰厩。「競馬の後はケロッとしていた。普段と変わりない感じ。いつも通りの感じでカイバを食べています」と、担当の玉井助手は無事を確認して安どの表情を浮かべた。
安土城S2着からの連闘策で激走。89年バンブーメモリー以来となる29年ぶりの連闘での勝利となった。「中間、獣医師さんに診てもらった時に心臓が良くなっていると言われましたが、びっくりしましたね。まさか勝つとは思っていなかった。人間の(想像の)上をいっていた。すごい馬だと思いますね」と玉井助手。9番人気ながらG1馬7頭を撃破した一戦は、同助手にとっても重賞初制覇&G1初制覇となり、「ふわふわしてます」とはにかんだ。
今後のローテーションは未定だが、秋まで休養の予定。「もっと良くなってくると思う。昨日(3日)は会心だったが、スムーズなレースが多くないし、手前を替えないところもある。レースセンスをもっと磨いていければ」と同助手。昨年6月のデビューから1年足らずでマイル王の座に就いた4歳馬のさらなる成長に期待を込めた。