6月30日の中京5R・2歳新馬(牝馬限定、芝1600メートル=11頭立て)は10番人気の伏兵、ヤマニンエルモサ(栗東・松永幹夫厩舎、父エピファネイア)が2番手から早めに抜け出し、鼻差Vでデビュー戦を飾った。勝ち時計は1分37秒2。
前半800メートルが49秒6というスローペースを2番手から追走。直線では余力十分に早々と先頭に立つと、その後も脚いろが鈍ることなく、最後は外から脚を伸ばしてきた1番人気のバトーデュシエルの追撃を封じ、波乱を演出した。
同馬は同じ松永幹厩舎でオープンまで出世したヤマニンボワラクテ(父キングカメハメハ)の半妹。騎乗した藤懸貴志騎手は「1週前と当該週の追い切りに乗って、ゲートが速いのも含めて、すべて分かっていました。追い切りでもチップでは動かないけど、芝では絶対に走ってくれると思っていた。待って待っての切れ味勝負では(どうなるか)分からないので、力を信じて、早めに追い出しました」と笑顔で振り返っていた。