9月1日の小倉5Rの新馬(芝1800メートル、12頭立て)は、1番人気のヴェルトライゼンデ(牡、父ドリームジャーニー、栗東・池江泰寿厩舎)が、好位から直線で外からあっさり抜け出して勝利。半兄に12年の皐月賞2着馬で、重賞2勝を挙げたワールドエース(父ディープインパクト)のいる良血が、デビュー戦を飾った。勝ち時計は1分51秒6。
スタートを決めると3番手につけて、折り合いよく脚をためた。3コーナー付近から動き出すと、直線入り口では早くも先頭に並びかけた。追い出しにもしっかり脚を伸ばして、ラスト100メートル付近で完全に抜け出し、最後は流して2着に3馬身差をつける完勝だった。川田将雅騎手は「まだまだ、体的に幼くて(自ら)進んではいけないですが、それでも勝ちきってくれたことが何よりです」と今後の成長を楽しみにした。
兄ワールドエース、父のドリームジャーニーも手がけた池江泰寿調教師は「まだ幼いところが残るので、ある程度、周りに馬がいた方がやる気を出してくれます。川田君がうまく、その形をつくってくれました。割と、こういう馬場もこなしてくれましたね。脚が長くて跳びがきれいなので、嫌だなと思っていたんですが。父も兄も嫌がっていましたから。でも、直線の脚を見ると、悪くなさそうでした。父や兄とは少し違うタイプだし、この馬の個性をしっかりと出していきたいです。まだメンタルが幼く、体もすごく緩いので、放牧に出して成長を促します」と今後に期待を込めた。
2着には6番人気のダンシングリッチー(松山弘平騎手)が入り、3着は3番人気のトウカイデュエル(西村淳也騎手)だった。