【クイーンS】デビュー5年目の川又賢治騎手がマイエンフェルトで格上挑戦

川又賢治騎手
川又賢治騎手

 クイーンS・G3(8月1日、芝1800メートル)に出走するマイエンフェルト(牝5歳、栗東・杉山佳明厩舎、父ハービンジャー)は30日、函館・ダートコースをキャンター調整した後、ゲートの駐立を確認した。

 騎乗した川又賢治騎手=栗東・フリー=は「ストレスを発散させたかったので、(広い)ダートコースを1周しました。のびのび走れていましたし、追い切りで少し感じた力みが取れていて良かったですね」と仕上がりに満足する。

 「アグレッシブに動くのが好きなんです」。2年前の夏は2か月間、美浦トレセンに滞在して、国枝栄厩舎などの調教を手伝った。デビュー5年目の今年は初めて、夏の拠点に北海道を選択。「夏の小倉で毎年のように落馬していたので、流れを変えないとと思いました。毎日、調教メニューを自分で考えたり、栗東ではできない経験をさせてもらっています」と充実した表情を見せる。

 トレーニングは以前からしているが、「最近は体重を増やすために、身体全体に筋肉をつけるトレーニングをしています。それでも体重は増えないので、軽い斤量に乗れるのは素直にプラスだと思っています。48キロまで乗れます!」とハンデ戦でも存在感をアピールしていく構えだ。

 マイエンフェルトの杉山佳厩舎は、今年3月に開業し6勝(7月29日現在)。2歳新馬戦で3勝の成績は、美浦・伊藤圭三厩舎に並ぶトップと注目のステーブルだ。「お世話になっているオーナーがつなげてくれました。すごくアツい先生です。見た目はさわやかですが、情熱的で気合いが入った先生ですね。チャンスをいただけてありがたいです」。

 同厩舎の馬にはマイエンフェルトで2度騎乗しただけだが、前走(HTB賞)を勝ち自らの手で重賞挑戦の権利を勝ち取った。とはいえ、まだ3勝クラスの身で別定55キロでの格上挑戦。「10回走って1回勝てればというぐらいの挑戦だと思いますが、その1回を何とか引き出したい。臆病な馬なので、中間は馬に嫌われないように、信頼してもらえるように調整してきました。怖がりだった馬が、前走でガラッと変わってくれました。覚醒してほしい」。6月26日の札幌3RでJRA通算100勝を達成した若武者が、重賞でもアピールしてみせる。

 ◆川又 賢治(かわまた・けんじ) 1997年11月19日、東京都大田区出身。23歳。2017年3月にデビューし、JRA通算100勝(7月29日現在)。158・3センチ、44・9キロ。血液型A。趣味はゴルフ。最近は読書がブーム。「『52ヘルツのクジラたち』が面白かったです」。

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