【フェブラリーS】エンペラーワケアは伸びやかなフットワーク 杉山晴調教師「助手が乗るとそんなにハミを取りません」

単走で追い切るエンペラーワケア
単走で追い切るエンペラーワケア

◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京・ダート1600メートル)追い切り=2月19日、栗東トレセン

 砂で9戦7勝の大器、エンペラーワケア(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ロードカナロア)は担当の野坂助手を背に、栗東・坂路を単走で53秒6―12秒5。時計は目立たないが、スッと手前を替え、伸びやかなフットワークが目を引いた。杉山晴調教師は「いつものパターンです。だんだん馬も賢くなってきているので、助手が乗るとそんなにハミをとりませんが、かえってそのぐらいでいいかなと思います」と穏やかな表情を見せる。

 自信の裏にあるのは、秀逸だった1週前追い切りだろう。主戦の川田将雅騎手=栗東・フリー=がサウジCデーで騎乗するため、新コンビの横山武史騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎=が栗東に駆けつけ、坂路を2頭併せで50秒0―11秒6。ラスト2ハロン23秒5は自己ベストで、鞍上も「乗り味がいいのひと言に尽きます。もっとパワフルかと思いましたが、スピードがギュンと上がりました。両方兼ね備えて、いかにも『ザ・走る馬』という感じですね」と賛辞を惜しまなかった。

 前走はダートでは初めてのマイル戦だったが、直線でゴチャついて万事休すかと思われたところからド根性を見せての勝利。指揮官も「ヒヤッとしましたが、改めて強いなと再認識しました」と目を丸くする。昨年は根岸Sの疲れが出てフェブラリーSを自重しただけに、3か月ぶりのローテはむしろ勝負気配。「筋肉量が増えた」(杉山晴師)とプラス10キロぐらいでの出走になりそうで、皇帝が進化した姿を見せつける。

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