【朝日杯FS】和田 雄二厩舎ゆかりの血統オールパルフェを頂点へ 早期引退の母・クイーングラスも管理

母の思いも乗せて走るオールパルフェ
母の思いも乗せて走るオールパルフェ

◆第74回朝日杯FS・G1(12月18日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 思い入れの深い血統で2歳王者を狙う。前走のデイリー杯2歳Sでタイトルを手にしたオールパルフェ。和田雄調教師にとっても開業10年目でのうれしい重賞初勝利だった。「お母さんのクイーングラス(6戦2勝、2着3回)は重賞でも戦えるだけの高い素質を持っていたけど、故障で(3歳時のレースを最後に)早く引退してしまいました。ただ、そのぶん余力のあるうちに繁殖にあがったことで、いいスピードと能力をオールパルフェに伝えてくれたのだと思います」と重賞ウィナーとなった息子を送り出してくれた感謝を口にした。

 厩舎の縁の一族で挑むG1挑戦だけに、「2倍、いや3倍うれしいですね」と感慨もひとしお。もちろん狙うは2歳王者で、「この馬は先行力があって前、前で競馬ができるのが強み。我慢が利くので2、3番手でも競馬はできると思う」。ここまでキャリア3戦はすべてハナを切っているが、控える競馬にも対応可能とみていた。

 前走後も順調そのもので、全休明けのこの日は美浦・坂路とWコースで体を動かし14日の最終追い切りに備えた。「馬のバランスは変わらずきていますし、テンションも想定の範囲内でこれています」と和田雄師。志半ばでターフを去った母の無念は、息子がG1で晴らす。(西山 智昭)

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル