【小倉記念】佐賀出身の川田将雅騎手、エヒトで地元重賞V 土日で6勝、年間100勝にも王手

久々の勝利を挙げたエヒトと小倉開幕週で6勝を挙げた川田
久々の勝利を挙げたエヒトと小倉開幕週で6勝を挙げた川田

◆第59回小倉記念・G3(8月13日、小倉競馬場・芝2000メートル)

 サマー2000シリーズ第3戦の第59回小倉記念(小倉)はエヒトが重賞2勝目。鞍上の川田はこの日、5戦4勝と“地元”で存在感を見せつけた。

 剛腕がさく裂した。川田は4角手前からエヒトを鼓舞し、2番手で直線へ。直線でも豪快なアクションで末脚を引き出すと、先頭のテーオーシリウスをあっさりかわし、そして突き放した。序盤から積極的に促して出遅れをカバーし、2馬身半差の完勝。昨年の七夕賞以来となる重賞Vを「ポジションを取ってからはとても雰囲気良く、リズム良く走れていたと思います」とたたえた。

 この日はまさに“川田祭り”だった。5戦4勝で、前日の11Rから騎乗機会5連勝。土日で6勝を挙げ、年間100勝にも王手をかけた。「九州のファンの皆さんにも喜んでいただけたんじゃないかと思います」と佐賀出身の鞍上。今夏の小倉参戦は今週のみの予定だが、わずか1週間の地元凱旋で雄姿を披露した。

 猛暑の中でタイトルをつかんだ人馬に対し、森秀調教師は「1コーナーまで押して頑張ってくれた。確実に力をつけている」とねぎらった。「残り3週(小倉で)競馬は続いていきますので、存分に楽しんでいただけたらと思います」と川田。現在リーディングトップの名手が“夏コク”開幕週で主役を張った。(水納 愛美)

 エヒト 父ルーラーシップ、母ヒーラ(父ディープインパクト)。栗東・森秀行厩舎所属の牡6歳。北海道日高町・白井牧場の生産。通算27戦6勝(うち海外1戦0勝)。総獲得賞金は1億9751万3000円(海外0円)。重賞2勝目。主な勝ち鞍は22年七夕賞・G3。馬主は平井裕氏。

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