【スプリングS】素質馬が無傷3連勝での皐月賞へ態勢整った 昆調教師は距離延長を歓迎「欠点がすごく少ない馬」

上積みが見込めるマテンロウバローズ(左)
上積みが見込めるマテンロウバローズ(左)

◆スプリングS追い切り(12日・栗東トレセン)

 皐月賞トライアル(3着までに優先出走権)の第74回スプリングS・G2(同、中山)はマテンロウバローズが僚馬に先着し態勢が整った。

 シャープなフットワークが目を引いた。2戦2勝のマテンロウバローズは、1週前追い切りに続いて横山典が騎乗し、栗東・CWコースで2頭併せ。ヒルノショパン(障害未勝利)を2馬身追走し、気合をつけられると5ハロン67秒8(6ハロン84秒3)―11秒4で1馬身先着した。見守った昆調教師は「先週の時点で良かったですからね。あまりやることはありませんでしたが、先週より上積みがあると思いましたし、もう十分。前走と比べて、少しずつネジを締めてというところですね」と満足げな表情を浮かべる。

 半兄は厩舎の先輩で、22年NHKマイルC2着のマテンロウオリオン(父ダイワメジャー)。今回は初めての1800メートルになるが、「(父が)ロジャーバローズにかわって、スラッとして兄と似ていません。新馬戦も番組が限られるのでマイルを使っただけです」と距離が延びてこその期待だ。コーナー4つも初めてだが、「むしろいいと思っています。操縦性がいいですからね。欠点がすごく少ない馬です」と信頼を寄せる。

 先週の報知杯弥生賞にも、新馬を勝ったばかりの期待馬レディネスを送り込んだが、馬場に泣かされ8着。「キャリアの浅さが出ましたね。この馬は体幹がいいので。皐月賞も馬場が悪くなると思うので、今回でこなしてくれれば」。3連勝で本番への切符を手にしたい。(玉木 宏征)

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