
3月15日の中山11R・アネモネS(3歳オープン・リステッド、芝1600メートル=12頭立て)で3番人気だったプリムツァール(牝3歳、美浦・蛯名正義厩舎、父イスラボニータ)は、4角9番手から鋭く差し込んで2着を確保して桜花賞への優先出走権を獲得した。前走で初勝利を挙げたばかりだったが、素質の高さをアピールした。
まずまずのスタートから後方に控える形で、道中は9番手に構えた。勝負どころで外から徐々に進出すると、直線では大外からいい伸び脚を繰り出して、勝ったトワイライトシティに半馬身差まで迫った。
津村明秀騎手は「今回が3回目の競馬ですけど、思ったよりテンションが上がらずに返し馬はできた。テンは少しかんだけど、落ち着いてくれました。でも、3、4コーナーの馬場の悪いところで脚をとられて、反応が鈍くなってしまった。でも、また直線で(馬場の)いいところに出したら、いい脚を見せてくれた。いいものを持っていますね」と素材の良さを評価した。
蛯名正調教師は「素質はすごくあるけど、まだ成長途上というか、まだ良くなりそう。ぎりぎり雨が降らずに(天気が)もってくれてよかった。内容は悪くなかったです。馬の状態を見てからですが、問題がなければ権利が取れたので、行けたらと思います」と、優先出走権を手に入れた桜花賞(4月13日、阪神)への参戦に前向きな姿勢を示した。