【チャンピオンズC】姉マルシュロレーヌに続け バーデンヴァイラー大仕事の予感

活気のある母系が魅力のバーデンヴァイラー
活気のある母系が魅力のバーデンヴァイラー

◆第23回チャンピオンズC・G1(12月4日、中京・ダート1800メートル)

 第23回チャンピオンズC(4日、中京)は、バーデンヴァイラー(牡4歳、栗東・斉藤崇厩舎)の母系の魅力を「母を訪ねて」でチェックする。

 バーデンヴァイラーの母ヴィートマルシェは、2005年夏の3歳未勝利戦でデビューして3着。次走ダート1000メートル戦で勝ち上がったが、順調さを欠き、5歳春に9戦1勝という成績で引退した。ただ、競走馬としての不完全燃焼が逆に功を奏したのか、繁殖馬としては大車輪の活躍。デビューした子供はすべてJRAで白星をマーク。父ディープインパクトのアヴニールマルシェは、14年の新潟2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sで、ともに僅差の2着。NHKマイルでも4着に好走した。

 そして、父にオルフェーヴルを迎えたマルシュロレーヌが現状の“代表産駒”ということになる。ヴィートマルシェの母キョウエイマーチは、97年の桜花賞など芝で活躍したこともあってか、マルシュロレーヌも芝でデビュー。4歳夏の3勝クラスで初めて砂に投入されると、素晴らしい決め手で高い適性を示した。そして5歳秋に米国競馬の最高峰ブリーダーズカップ(BC)のディスタフを勝ち、日本馬によるBC制覇は日本中を感動の渦に巻き込んだ。

 キョウエイマーチも新馬、500万(現1勝クラス)とダートで勝ち、99年の南部杯で2着に入るなど、砂適性も示していた。母の父ブレイヴェストローマンは、01年に南関東牡馬3冠を含めてジャパンダートダービーまで8連勝したトーシンブリザードの母の父でもあり、子供たちのダートでの活躍も納得がいく。

 ちなみに、バーデンヴァイラーの父ドゥラメンテに目を転じると、3日のJBCレディスクラシックを勝ったヴァレーデラルナがその産駒。安田記念からジャパンCまでG1騎乗機会5連続で馬券圏内キープの絶好調レーンを背に、大仕事をやってのける血統的下地は十分だ。(玉木 宏征)

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