
◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京・ダート1600メートル)
混戦ムードが漂う今年のフェブラリーS。データ編では過去10年の傾向を探り、前哨戦の根岸Sを勝ったコスタノヴァに注目した。
1~3着を年齢別に見ると、5歳馬が4勝で首位。勝率は3勝の4歳馬(12・0%)に劣るものの、連対数(8)と連対率(19・5%)はともにトップで、安定感は上回っている。4~9歳馬がそろった今回でも、狙いを立てやすいのは5歳馬だろう。
重賞での実績も重視したい。地方を含めてダート重賞の勝利経験があったのは延べ25頭。このうち、東京で重賞を勝っていたのは19頭もいた。独特のスピードが求められる府中で、強い相手に勝ち切った経験がカギになる。「5歳馬」「東京での重賞勝ち」を満たすのは、エンペラーワケアとコスタノヴァ。ただし、ステップ別では根岸S組がトップの4勝であることから、後者を「G」評価とした。
血統面も後押しする。勝ち馬10頭のなかで、ミスタープロスペクター系の種牡馬を父に持つ馬が6勝と好成績。ロードカナロア産駒の同馬も当てはまる。G1は初挑戦だが、このデータがそろえば期待は高まる。(水納 愛美)