【報知杯弥生賞】ホープフルS5着の1勝馬が“勝負駆け”へ万全の木曜追い 鮫島駿騎手を背に81秒2―11秒7「雰囲気がいい」

クラウディアイ(左)は併せ馬で楽々併入(カメラ・高橋 由二)
クラウディアイ(左)は併せ馬で楽々併入(カメラ・高橋 由二)

◆報知杯弥生賞ディープインパクト記念追い切り(6日・栗東トレセン)

 今週末は報知杯ウィーク! 皐月賞トライアルの第62回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(9日、中山=3着までに優先出走権)の出走馬が6日、確定した。権利取りを狙うクラウディアイはこの日、栗東・CWコースの最終追い切りで躍動した。

 “勝負駆け”に向けて状態は万全だ。クラウディアイは朝一番に栗東・CWコースでショーモン(5歳3勝クラス)を2馬身追走してスタート。4角で僚馬の真後ろに付け、ラスト1ハロン手前まで我慢した。鮫島駿が内に誘導すると、自然と加速して楽々と併入。6ハロン81秒2―11秒7という時計以上に、シャープな脚さばきが目立った。

 まだ1勝馬の身で、皐月賞出走のためには優先出走権を取るしかない。橋口調教師は「馬が良くなっている。上昇度という点では、かなりあると思う」と自信をにじませた。気性面の成長も強調できるポイントで、厩舎でも穏やかに過ごせるようになった。「以前は馬房の壁を登ろうとしたり、幼いところがあったけど、今は落ち着いている」と心身両面で進化している。

 今回コンビを組む鮫島駿はテン乗りになるが、以前から橋口厩舎の調教を手伝っていて、同馬にも乗った経験があるのは心強い。2週続けて追い切りに騎乗し、「センスがいいし、性格の良さがレースに出ている。調教では以前よりも折り合っているし、雰囲気がいい」と成長を感じ取った。

 2走前の京都2歳Sでは道中で接触もありながら、0秒3差の3着。前走のホープフルSでも道中で外を回りながら5着と、力は持っている。「馬場は渋っても大丈夫。何とか権利を」と指揮官が言えば、「無駄なエネルギーを使わないところは、走る馬の性格をしている」と鞍上も好感触。小柄な体に秘めた大きなパワーで、皐月賞切符をつかみ取る。(山下 優)

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