【日経新春杯】プラダリア、動きパワフル!菊7着から反撃へ松山騎手「しっかりまとまって走れていました」

松山を背に坂路を疾走するプラダリア
松山を背に坂路を疾走するプラダリア

◆日経新春杯追い切り(11日・栗東トレセン)

 週末3重賞の追い切りが11日、東西トレセンで行われた。日経新春杯(15日、中京)に参戦するプラダリアは菊花賞7着からしっかりと充電しての復帰戦。テン乗りの松山弘平騎手(32)=栗東・フリー=が2週連続で手綱を執り、勝負気配を漂わせた。

 数字以上にパワフルな動きだった。プラダリアは栗東・坂路で単走。新コンビとなる松山がラスト1ハロンで手綱を少し動かすと、しっかりと手前を替えてストライドを伸ばし、スピードに乗った状態でフィニッシュした。53秒8―12秒3と時計こそ目立たないが、立て直した効果は十分にうかがえた。

 松山はCWコースで7ハロン99秒2―11秒8を出した先週に続いての騎乗。「しっかりまとまって走れていました。比較はできないけど、反応も良かったです」と好感触を伝えた。見守った池添学調教師も「ラストの300メートルくらいでギアを上げるような指示をした。仕掛けたらもっと伸びそうな雰囲気でした。息づかいもすごく良いです」と、安どの表情を浮かべた。

 能力は世代屈指だ。昨春は青葉賞を制し、続く日本ダービーでも自ら勝ちにいく競馬で5着。しかし、馬体の回復を優先したその後は思うような成長曲線を描けず、秋の2戦は結果が出なかった。「菊花賞(7着)は上り調子で臨めたけど、最後が伸びなかったし、距離が長かったかな」とトレーナーは振り返る。

 今回は2週連続で騎手に感触を確かめてもらうなど、調整過程に勝負気配が漂う一戦。池添学師は「しっかりと充電ができたし、馬体にも幅が出てきた。調整をしながらボリュームアップができています」と太鼓判を押す。昨年はキャリアハイの40勝を挙げ、暮れにはドゥラエレーデのホープフルSでG1初制覇も成し遂げた。勢いに乗る厩舎期待の素質馬が本来の走りを取り戻し、飛躍の一年に向けて好発進を決める。(山下 優)

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル