【愛知杯】ルビーカサブランカ連覇へ、ラスト11秒6 37年連続重賞Vで勢い乗る武豊騎手も「順調そう」

武豊を背に併せ馬で調整したルビーカサブランカ(奥)
武豊を背に併せ馬で調整したルビーカサブランカ(奥)

◆愛知杯追い切り(11日・栗東トレセン)

 週末3重賞の追い切りが11日、東西トレセンで行われた。37年連続重賞勝利を挙げたばかりの武豊騎手(53)=栗東・フリー=は愛知杯(14日、同)で連覇を狙うルビーカサブランカに騎乗した。

 久々の感触を確かめるように手綱を動かした。武豊とルビーカサブランカは栗東・CWコースで内からリューベック(4歳3勝クラス)を2馬身追走。馬体を並べた直線は気合を乗せ、外の僚馬に食らいつくようにしぶとく加速する。頭差遅れはしたものの、最後までスピードが維持したことを物語るように、ラスト1ハロンは11秒6をマークした。

 昨年4月の福島牝馬S(5着)以来の騎乗となる武豊は「追い切りで特にすごく動く馬でもないし、順調そう。硬さもなく、いい感じでした」と納得の表情を浮かべた。昨年は7番人気でこのレースを制し、重賞初勝利。最内枠から内ラチ沿いに進路を取って抜け出す、レジェンドの手綱さばきでつかんだタイトルだった。「スタートは悪いけど、レース自体は乗りやすい」と評価する。

 成長力も頼もしい。2年前には450キロ程度だった馬体は前走で自己最高の482キロ。30キロ以上も増えた。「体に幅が出た。3歳の頃とは馬が全然違うよ」。ソダシなど数々の牝馬G1ホースを手がけた須貝調教師も目を丸くするほど。6歳の今、充実期に入っている。

 武豊は先週のシンザン記念でデビュー以来の連続重賞制覇を37年に伸ばした。週末は下り坂の雨予報で馬場読みも難しいが、「勝つ馬はどこを通っても勝てるけどね」と笑う。豊富な経験に基づくレジェンドのエスコートで、再び“Vロード”を切り開く。(山本 武志)

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