【レパードS】ライオットガール重賞初制覇 中村直也調教師も18度目挑戦ついに

競り合いを制したライオットガール(右)
競り合いを制したライオットガール(右)
ライオットガールを勝利に導いた岩田望(左)と握手する中村調教師
ライオットガールを勝利に導いた岩田望(左)と握手する中村調教師

◆第15回レパードS・G3(8月6日、新潟・ダート1800メートル)

 ダート2重賞が6日行われ、第15回レパードS・G3(新潟)は5番人気のライオットガール(岩田望)が競り合いを制し、中村直也調教師(44)=栗東=と人馬ともに重賞初制覇を果たした。

 “ど根性”でライオットガールが初タイトルをつかんだ。ラスト200メートル付近で、3頭に絞られた激しいたたき合い。逃げ粘るルクスフロンティアを競り落とし、オメガギネスの猛追も首差しのぎ先頭でゴール板を駆け抜けた。「最後の100メートルは馬に感謝したいですね」と初コンビの岩田望も奮闘に頭を下げた。

 スタートを決めスムーズに2番手を確保。逃げ馬を見ながら理想的な位置で道中を運んだ。「勝ち負けできる手応えで直線を向いた。直線が平坦で、前に残られると分が悪いので早めに併せにいった」。逃げ、先行有利な新潟ダート。4コーナーから積極的に仕掛け、パートナーの能力をフルに引き出した鞍上のファインプレーも光った。

 管理する中村調教師にとっても、開業2年目でうれしい重賞初制覇。オーストラリアの競馬学校卒業後は、アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎でも修業。世界を知る若きトレーナーが、重賞18度目の挑戦で悲願をかなえた。「何とか我慢してくれ、しのいでくれと。何度も重賞を使わせてもらっていますし、ありがたい」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 牝馬は10年ミラクルレジェンド以来13年ぶりの通算2勝目。当時はグレード格付けがない重賞で、11年のG3昇格後はライオットガールが初制覇となった。次走は未定で一度、放牧に出される予定。今後の飛躍に向け英気を養う。(戸田 和彦)

 ライオットガール 父シニスターミニスター、母マリアビスティー(父ハーツクライ)。栗東・中村直也厩舎所属の牝3歳。北海道浦河町・ヒダカフアームの生産。通算9戦4勝。総獲得賞金は7083万9000円。重賞初勝利。馬主は(株)ヒダカファーム。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル