ディープインパクト産駒、父サンデーサイレンスに並ぶ歴代最多2749勝 ドーブネで達成

吉田隼(左から2人目)の手綱で父ディープインパクトに節目の1勝を贈ったドーブネ
吉田隼(左から2人目)の手綱で父ディープインパクトに節目の1勝を贈ったドーブネ

 1日の阪神11R・ポートアイランドS・リステッドでドーブネ(牡4歳、栗東・武幸厩舎)が勝利を収め、ディープインパクト産駒のJRA通算勝利数が歴代1位タイの2749勝に到達した。ディープの父サンデーサイレンスと並ぶ記録だが、13年3か月12日での達成で、サンデーサイレンスの15年6か月19日を上回った。

 ドーブネは21年の千葉サラブレッドセールにて、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が4億7010万円(税別)で落札。前走の函館記念8着など重賞には手が届いていないが、父に節目の一勝をプレゼントした。ディープの現役時に主戦を務めた武豊は中山で吉報に接し、「時間の問題だと思っていました。偉大な数字だと思います。全てのレースで主戦を務められて誇りに思います」と、賛辞を送った。

 ディープインパクトは05年の無敗クラシック3冠など、G1・7勝。種牡馬としてもコンスタントに活躍馬を送り続け、コントレイルなど歴代最多となる日本ダービー馬7頭を輩出した。産駒のJRA・G1通算71勝もサンデーサイレンスに並ぶ1位タイ。12年から22年まで11年連続でJRAリーディングサイアーとなり、不動の地位を確立した。

 海外でも産駒は活躍し、今年は英ダービー、愛ダービー、愛チャンピオンSをオーギュストロダンが制覇。現役時代に所有し、スプリンターズSもママコチャで制した金子真人オーナーは「よくあんな馬と巡り合うことができたなという思いです。当時7000万円で購入した馬が、まさかこれほどの活躍をしてくれるとは思いませんでした」と、偉大な愛馬に思いをはせた。19年7月に他界して産駒は現3歳世代6頭が最後だが、まだ150頭以上が現役。新記録樹立も時間の問題だ。

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