
第118回京都記念・G2(2月16日、京都)の出走馬が13日に決定した。1年5か月の長期休養から復帰2戦目のセイウンハーデスはこの日日、栗東・坂路で追い切って52秒8をマーク。ラストは楽々と11秒9を出し、陣営は大きな手応えをつかんでいる。
セイウンハーデスは朝一番の栗東・坂路でフェリーニ(4歳1勝クラス)の3馬身ほど前を先行してスタート。前進気勢にあふれる走りで、スピードに乗ったまま52秒8―11秒9で楽々と併入した。橋口調教師は「馬なりでまとめるような指示。やれば動くし、先週しっかりやっているからね」とうなずいた。5日の1週前追い切りでは、坂路で50秒4の自己ベストを出し、上積みは十分ある。
22年のダービー(11着)ではドウデュースやイクイノックスと一緒に走った“最強世代”の6歳馬。23年の七夕賞を勝った後、右前脚の屈けん炎で1年5か月の休養を余儀なくされた。復帰戦となった前走のチャレンジCでは、よどみのない流れを4角先頭から5着に粘り、改めて力を示した。「以前は外からかぶされると嫌がったが、前走は来られたら自分でハミを取っていた」とトレーナーは気性面の成長も実感した。
長期休養明けをひと叩きされた今回は期待が高まる。「もう少し体が絞れてほしいけど、動きは前回よりもいい。1ハロン延長もプラスだと思う」。完全復活を果たし、世代レベルの高さを見せつける。(山下 優)