
◆第74回スプリングS・G2(3月16日、中山競馬場・芝1800メートル=1~3着馬に皐月賞への優先出走権)
登録時点でフルゲート割れの12頭という少頭数で、ほとんどが1勝馬というメンバー構成なら、どこからでも狙えそうだ。無傷2連勝で挑むマテンロウバローズや、1戦1勝で素質が高そうなキングスコール、ダノンセンチュリーあたりが人気を集めそうだが、いかにも中山コースが向きそうなフクノブルーレイク(牡3歳、美浦・竹内正洋厩舎、父ウインブライト)を狙ってみたい。
前走のフリージア賞は、スローペースで前残りの展開のなか、3着まで追い上げて力は見せた。2走前の中山では大外からねじ伏せる完勝で、ゴール前の伸び脚は印象的だった。竹内調教師が「調教でもそうですが、仕掛けて行かせた時の反応はなかなかいい。そういう点でも東京より中山の方がいいと思います」と評価している通りだろう。
父ウインブライトは、2017年の当レースを制しており、重賞4勝を含む計5勝を挙げた中山巧者で知られた。父譲りのメリハリの利いた走りで、父子制覇の夢を見たい。(坂本 達洋)