【金鯱賞・角田の特注馬】鋭い末脚はまだまだ健在 ライラックが初の中京で3年2か月ぶりの勝利を狙う

ライラック
ライラック

◆第61回金鯱賞・G2(3月16日、中京競馬場・芝2000メートル=1着馬に大阪杯への優先出走権)

 2022年のフェアリーS以来、勝利から遠ざかっているライラック(牝6歳、美浦・相沢郁厩舎、父オルフェーヴル)。3着内も2023年の府中牝馬Sが最後と強調しづらい成績だが、近2走はどちらも見どころのあるレースだった。

 2走前のエリザベス女王杯はインの後方で脚をためると、直線はうまく馬場の真ん中に進路を確保。相手に不利があったとはいえ、最後は後の有馬記念Vのレガレイラと変わらない脚いろ。結果は6着だったが、末脚の威力はG1でも見劣ることはない。

 前走のアメリカJCCでも最内から脚をため、馬場の真ん中を鋭く伸びた。前で伸びた上位3頭には離されて4着だが、見どころはあった。直線入り口で同じ位置にいたビザンチンドリームには1馬身先着し、相手が次走でドバイのG2を制したことを思えばこちらも地力の高さを示した結果といえるだろう。

 金鯱賞の舞台となる中京は6歳春で初の出走。だが、近2走の「内で脚をため直線の真ん中を伸びる」という戦法は、コーナーが急な同競馬場の必勝パターンだ。内枠を引くことができれば、3年2か月ぶりの勝利にも十分に手が届く。(角田 晨)

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