
◆昇竜S(3月16日、中京・ダート1400メートル、3歳オープン)
年初に斎藤新騎手と雑談する中で、2025年の期待馬を聞くとポールセン(牡3歳、美浦・斎藤誠厩舎、父イントゥミスチーフ)の名前が挙がった。「ヒヤシンスSを勝ってドバイに行ければ」と期待していたが、動きが良くならずヒヤシンスSは自重し、昇竜Sに目標を切り替えた。裏を返せば、勝ちにこだわる陣営の期待度の高さが見てとれる。
3月6日の1週前追い切りは、斎藤騎手が初めて追い切りに騎乗。美浦・Wコースで6ハロン82秒7―12秒1で叩きいっぱいに追われた。同騎手は「もともとWコースでは動かないそうです。メッチャ賢くて、調教って分かってるんで前の馬を交わそうとしません。予定が延びて本数も多くなったことで、当日のテンションがどうなるかですね。この父で気難しい部分もあるので」とポイントを挙げる。
前走の寒椿賞はフワフワして遊びながらV。相手が強くなった方が、真面目に走るタイプだ。2着だった2走前の勝ち馬プロミストジーンは、次走、ハイレベルのヒヤシンスSで出遅れながら2着。それを物差しにすれば、今回のメンバーなら能力は上位と言える。「今回が試金石ですが、大きなところを狙える馬だと思っています。通過点にしてもらいたい」と斎藤騎手。2022年はリメイク、2024年はチカッパがこのレースを勝ち、2頭ともその後のダート戦線で活躍。今年はポールセンが出世レースを制し、飛躍の足がかりにすると見ている。