
第61回金鯱賞・G2は3月16日、中京競馬場の芝2000メートルで行われる。
登録頭数は少なかったが、このメンバーなら金鯱賞を連覇しているプログノーシス(牡7歳、栗東・中内田充正厩舎、父ディープインパクト)が主役だろう。前走の有馬記念は初めての距離でもあり、慎重に乗られたが11着に終わった。やはりベストは2000メートル。2着に5馬身の差をつけた昨年の走りも記憶に新しく、3連覇を期待する。新コンビの西村淳也騎手が乗った1週前追い切りで7ハロン93秒5―11秒7と目いっぱいに追われた。これでスイッチが入りそう。
僚馬のクイーンズウォーク(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎、父キズナ)には川田将雅騎手が継続騎乗する。前走の小倉牝馬S(6着)は人気を背負って勝ちに出たぶん、最後は甘くなったが展開を考えれば仕方なし。中京で行われた昨年のローズSを完勝しており、舞台適性は高い。
ホウオウビスケッツ(牡5歳、美浦・奥村武厩舎、父マインドユアビスケッツ)は昨年の天皇賞・秋3着が光る。前走の中山金杯は9着だが、59.5キロの厳しいハンデで度外視できる。前、前で運べれば侮れない。岩田康誠騎手が美浦に駆けつけた1週前追い切りの動きも良かった。
チャレンジCを勝ったラヴェル(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父キタサンブラック)は昨年のエリザベス女王杯2着で地力は十分ある。ただ、1週前の追い切りでは走りに力みがあり、仕上がり途上を感じる動きだった。レース当日までに調子を上げてくるかがポイントになりそう。
そのほか、中山金杯2着のマイネルモーント(牡5歳、美浦・高木登厩舎、父ゴールドシップ)や中日新聞杯を逃げ切ったデシエルト(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎、父ドレフォン)も侮れない。