
◆第59回共同通信杯・G3(2月16日、東京競馬場・芝1800メートル、良)
クラシックに直結する3歳重賞は牡馬9頭で争われ、1番人気のマスカレードボール(美浦・手塚貴久厩舎、父ドゥラメンテ)が直線の競り合いを制して重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分46秒0。
昨年は新馬、アイビーSを連勝して臨んだG1・ホープフルSで11着に敗れたが、25年初戦できっちり巻き返した。手綱を執ったのは初コンビの坂井瑠星騎手で、地方を含めると昨年の東京大賞典(フォーエバーヤング)以来の重賞制覇となった。
2着は6番人気のカラマティアノス(戸崎圭太騎手)、3着は4番人気のリトルジャイアンツ(横山典弘騎手)が入った。
坂井瑠星騎手(マスカレードボール=1着)「まず課題だったテンションをうまくクリアできて、また調教でも重賞を勝てると感じていまして、この馬の能力さえ出せれば勝てると思っていたので、無事に勝ててよかったです。返し馬にいって改めていい馬だなと感じましたし、レースでもいい馬でしたし、ちょっと直線を向いて余裕があり過ぎてブレーキをかけるところはあったんですけど、内(のカラマティアノス)が来たらもう1回頑張ってくれて、それだけ余裕がある勝ち方でした。まだ幼いところがかなりあるので、最後まで真面目に走ってくれれば、もう少し楽に勝てるんですけど、そのへんは課題ですね。東京コースはかなり強いですし、中山がどうか分からないですけど、持っているものは間違いなくG1級の馬だと思うので、その能力を出せれば、また頑張ってくれると思います。僕自身、来週はサウジアラビアでレースもありますし、マスカレードボールもまだまだこれから頑張れると思うので、応援よろしくお願いいたします」