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◆第99回中山記念・G2(3月2日、中山競馬場・芝1800メートル)
ソウルラッシュ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)は2021年の1勝クラス時から17戦連続でマイルを使われてきマイラーだが、今回は初の芝1800メートルに参戦。池江調教師は「ちょっとズブさが出てきたので、1ハロン伸ばしてみるのもいいかな。コーナー4つが少し心配ではあるけど、大丈夫だと思います」と分析する。京都巧者のイメージが強いが、中山でも3戦3勝。舞台は立ち回りひとつで十分にこなせる。
昨年12月の香港マイル2着以来の復帰戦となるが、帰厩後は順調に乗り込んで、状態を日増しに上げている。2月20日の1週前追い切りでは、水口優也騎手(レースは団野大成騎手)を背に、栗東・CWコースでスヴァルナ(10歳障害オープン)を3馬身半追走し、6ハロン80秒6―10秒7で7馬身半先着と切れに切れた。トレーナーは「1週前なのでしっかりやりましたが、もう気絶しました。切れ味が増してきましたね」と“池江節”で圧巻の動きを評価した。
今後は招待を受諾済みのドバイ・ターフ・G1(4月5日、メイダン競馬場・芝1800メートル)を見据える。「ここでいい走りができて、1800メートルに問題がなければドバイへ行きます」と指揮官。僅差で届かなかった海外G1タイトルを今度こそものにするために、まずはここで結果を出す。(山本 理貴)