
◆第20回オーシャンS・G3(3月1日、中山競馬場・芝1200メートル)
2戦続けての2桁着順に加えて8歳という高齢も相まって人気が落ちそうなウイングレイテスト(牡8歳、美浦・畠山吉宏厩舎、父スクリーンヒーロー)は、重い印を打つかはしっかり見極めたいところだが、現時点で必ず押さえておきたい1頭だと思っている。
デイリー杯2歳Sで2着に好走するなど早い時期から頭角を現していたが、重賞初制覇は6歳のスワンS。7歳となった昨年は函館スプリントSで初めての1200メートルに参戦して2着。トップ斤量の59キロを背負いながら香港スプリントで3着に健闘したサトノレーヴと0秒2差、のちに京阪杯を勝ったビッグシーザーには先着した。さらに1ハロン距離を短縮したアイビスサマーダッシュでも59キロで首差2着。昨夏の内容を見れば、ここでも十分に足りるという計算が立つ。
2走前のスプリンターズSは大外枠に入り、先行するのにかなり脚を使って失速。前走は10月から続いた京都のロング開催最終週。早々と馬群に沈んだが、荒れた馬場を気にする同馬にとっては条件が合わなかったと捉えられる。今回は中山開幕週の土曜日と、この馬にとってはベストな条件。近2走の大敗は条件かそれとも年齢によるものか。このレースではっきりとするはずだ。(浅子 祐貴)