【小倉ジャンプS】小牧加矢太騎手がゲンキな10歳馬で定年間近の音無調教師に恩返しだ「バカなんじゃないかと思うぐらい愛情深い」

アサクサゲンキとコンビを組む小牧
アサクサゲンキとコンビを組む小牧

◆第27回小倉ジャンプS・JG3(15日、小倉・障直芝3390メートル)

 尊敬する師匠に恩返しを。小牧加矢太騎手(28)=栗東・音無厩舎=が、アサクサゲンキと挑む第27回小倉ジャンプS・JG3(15日、小倉)で自厩舎の馬での重賞初Vに闘志を燃やす。小牧は「バカなんじゃないかと思うぐらい愛情深い。こんな人になりたいと思う。(音無厩舎に所属する)生野さん(元騎手で現助手)、松若ジョッキーも自厩舎の馬で重賞を勝っている。僕も勝ちたい」と定年解散前の最後の障害重賞に力を込めた。

 「ずっとチャンスを与えてもらっている」。デビュー3年目の昨年、18勝で障害リーディングを獲得。師匠のバックアップもあったからこそだ。音無調教師はJRA通算995勝で、残り3週での1000勝到達は悲願でもある。「厩舎全体で意識するところ。どうにか貢献したい」と厩舎スタッフの思いも代弁した。

 今年から改称し施行時期が2月に変更となったが、同馬は小倉サマージャンプとして夏季に行われていた21、22年にVと好相性。前走で2年3か月ぶりの勝利をマークし、まだまだ元気な10歳馬。「心身ともに状態がいい。勝ちたい気持ちはあるけど、冷静に乗りたい」。定年間近の師匠と重賞を勝ち取る。(戸田 和彦)

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