
◆第43回小倉2歳S・G3(9月3日、小倉・芝1200メートル)
第43回小倉2歳S・G3(3日、小倉)に出走するアスクワンタイムが、18年覇者の全兄ファンタジストに続く兄弟制覇を狙う。
梅田調教師はこれまで兄姉5頭も管理。深いゆかりがあるのはもちろん、この血統を知り尽くしている。「(同時期の)兄(ファンタジスト)と比べると、肉体的にも精神的にも幼さが残る」と冷静に評価しつつも、「逆に言えば伸びしろがある」と期待は大きい。
仕上がり途上だった新馬戦は2着。次戦では鋭い伸び脚を見せ、余力を残したまま5馬身差で圧勝した。「2戦目でしっかり変わってくれた」と指揮官。この中間も栗東・坂路で52秒台を連発しており、「(今週は)ある程度強めにやった。思った通りの調整」と手応えを示す。
梅田師は先日、母ディープインアスクがけい養されている北海道平取町のASK STUD(アスクスタッド)を訪問。「頼むで、と伝えてきたわ」と、“必勝祈願”を行った。来週のセントウルSには、昨年16番人気で北九州記念を勝った全姉ボンボヤージが出走予定。兄と同じタイトルを手にし、重賞2勝目を目指す姉へとバトンをつなぐ。(水納 愛美)