
◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京競馬場・ダート1600メートル)
サンライズジパング(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎、父キズナ)の近2走は6、2着だが、ともに逃げ馬が最後まで踏ん張ったように内が非常に有利な馬場状態だった。その中で外を回りつつ、息の長い末脚を繰り出しており、悲観する必要はない。
音無調教師、平井助手ともに口にするのは「マイルへの対応がカギ」。確かに同舞台だった2歳時のカトレアSでは15着に大敗したが、当時は砂とダートの切れ目で外の馬に切り込まれる不利を受け、落鉄していた。度外視でいい。一戦ごとに地力をつけている今、タフな流れになりやすいG1ならマイルでも対応可能とみている。
しかも、今回は他馬よりも多く走っている芝からのスタートで流れにも乗りやすいだろう。4歳とは思えないほど様々な舞台を渡り歩いた経験値が、今回のような混戦で生きるとみた。(山本 武志)