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◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京競馬場・ダート1600メートル)
京都記念で担当のマコトヴェリーキーが僅差の3着に入り、波乱を演出した黒野助手が再び大仕事を狙っている。ウィリアムバローズ(牡7歳、栗東・上村洋行厩舎、父ミッキーアイル)は、前々走の日本テレビ盃を逃げ切って、G1馬ウシュバテソーロを完封。前走のJBCクラシックは、ダートに転向して初めての2000メートルに加え、「左前を落鉄していたし、間隔を詰めて使った影響があった。結果的に乗り込みすぎた。毎回、一生懸命に走るから休み明けの方が力を出せる」と同助手は敗因を分析。仕切り直しの一戦を楽しみにする。
今回は3走前に6着に敗れたかしわ記念以来、2度目のマイル戦となるが、当時は不良馬場だった。同助手は「馬場が悪すぎて参考外。ミッキーアイル産駒だし、マイルで未知の魅力がある。跳びが大きくてきれいだから、芝スタートも全然問題ないし、2番手から競馬もできる。不安より楽しみ」と色気たっぷり。速い馬がそろってスタミナを要求される流れになれば、1700~1800メートルで8勝しているこの馬にも出番がある。(玉木 宏征)