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◆第42回フェブラリーS・G1(2月23日、東京競馬場・ダート1600メートル)
コスタノヴァ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎、父ロードカナロア)は、5か月半ぶりだった前走の根岸Sが2着に4馬身差つける完勝。能力の高さをまざまざと示す形になったが、陣営はレース前に「久々で動きにもかなり重さが残っているし、中身もできていない」と状態を不安視していた。確かに追い切りを見てもバタバタとした動きで、本調子には届いていないように映った。
それでも、レースでは圧巻のパフォーマンス。根岸Sのメンバーでは能力が一つ違っていた。今回は相手が強化されるが、コスタノヴァ自身にも上積みは大きい。1週前追い切りは前走時より上向いており、太田助手も「使って良くなっている。中2週だけど疲れはないし、(マイルへの延長も)むしろいいんじゃないかな」と自信をのぞかせた。再びの圧勝劇があるのではないか。そんな期待を抱かせる存在だ。(角田 晟)