競馬コラム
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積み重ねの大事さを改めて痛感…取材を通じて感じた競馬の歴史を伝える使命とロマン
記者のちょっとした好奇心が一頭の競走馬のデビューを後押しすることになるかもしれない。きっかけは地方競馬全国協会(NAR)が選定するNARグ
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ベラジオオペラ宝塚記念ファン投票1位獲得へ少しでも貢献したい
疲れ切った表情が重圧の重さを物語った。4月6日に阪神競馬場で行われた大阪杯・G1の表彰式。史上初のレース連覇を果たしたベラジオオペラを所有
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「正しくて面白いことを伝えて、できればちょっと感心されたい」競馬を愛した故人の言葉を胸に予想を続ける
今年2月、東京競馬場で「馬トク」イベントの後、競馬ファンに声をかけられた。「大上さんのおかげでダービーのドウデュースの単勝を取れました」
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競走馬のお尻を追いかけて30年 最強の“スピードスケート尻”とは
競馬に携わって30年。馬のお尻ばかり追いかけてきた。競馬用語は独特で、いわゆるお尻から後肢の部分を“トモ”という。立派であればあるほど、踏
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ドバイでの競馬の祭典…天国にいる重賞2勝馬に届けた現役最強馬を破るドラマチックな快挙
シャッターボタンを押しながら、涙が頬を伝った。5日に行われたドバイ・ターフの表彰式。勝ったソウルラッシュを担当する橋口助手から、このレース
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3月の地方女性騎手の祭典は大盛況…今こそ垣根超えた中央×地方女性騎手の祭典復活を願う
競馬は男女が同じ舞台で勝負する数少ないスポーツ。JRAでは今春、谷原柚希(ゆずき)騎手がデビューし、現役の女性ジョッキーは6人。地方では名
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「馬の世界への最初の一歩をサポートしたい」教育から農業、福祉まで…美浦ホースクラブの夢と挑戦
茨城県の美浦トレセンから車で10分ほど。緑豊かで閑静な牧場で活動を行うのが「美浦ホースクラブ」だ。馬術を習うための一般的な乗馬クラブとはひ
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初の海外遠征で洗礼浴びた永島まなみ騎手 挑戦をこれからも応援したい
先月22日、サウジアラビアで行われた1着賞金1000万米ドル(約15億7000万円)の世界最高賞金レース、サウジカップを、日本馬フォーエバ
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ばんえい記念に初の女性騎手が参戦 クレバーな24歳・今井千尋…パートナーは「気性荒いけどしっかり歩いてくれる」
世界で唯一、北海道・帯広競馬場で行われるばんえい競馬は、北海道の開拓期に娯楽として農耕馬の力比べをしたのが原点。馬体重約1トンの馬が、直線
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20年日本ダービー3着の血を後世へ「どうしても種を残したい」39歳・JRA馬主の挑戦
先月13日、競走馬のネットオークションでヴェルトライゼンデという馬が、熊本県で不動産業を営むJRA馬主の森本研太さん(39)によって税別7
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人の気持ちを大事に歩んできた音無調教師の魅力 「底を見ている」からこそ伝わる温かさ
今週末の開催を最後に、東西8人の調教師が引退する。その一人、音無秀孝調教師(70)=栗東=の素顔に、長く取材したヤマタケ(山本武志)記者が
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リヤドダートスプリントのガビーズシスターで森一誠厩舎が海外初出走 「(海外に行く馬が)当たり前な厩舎に」
厩舎ロゴに日の丸を入れる森一誠厩舎が、いよいよ海外の舞台に立つ。森一誠調教師=美浦=は助手時代、海外に多くの管理馬を出走させる堀宣行厩舎に
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矢作芳人調教師のあくなき向上心が生み出す国境なき思考回路に学ぶ「攻め」の姿勢
50歳目前になったが、プライベートで海外に一度も行ったことがない。記者生活25年以上にもなる仕事では何度も行っているが、海を越えると慣れな
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15年前のバレンタインデーに見せた神騎乗 「ジャンプ界の牛若丸」障害重賞21勝の白浜雄造騎手が引退
障害の名手、白浜雄造騎手=栗東・フリー=が今月いっぱいで引退することが、11日に発表された。22年8月の小倉サマーJで落馬負傷した際に頭部
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「現役生活はあと数回しか競馬に使えない」調教師の語り口から察知したG1未勝利馬の勝利のサインと記者渾身の予想
「今回はチャンスだと思う。何とか最高の結果を残したい」。名トレーナーの発する言葉から感じた勝ちへの執念が決め手だった。 入社1年目で知識ゼ
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【今井千尋のばんえい日和】16日の重賞チャンピオンCでスマイルカナと久々のコンビ「しっかり脚をためて切れ味を引き出したい」
16日に行われる重賞・チャンピオンCで、スマイルカナと久々にコンビを組むことになりました。私が騎手になって初めての重賞で騎乗(23年ナナカ
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「みんなと見るところは一緒だよ」中央競馬で現役最多1092勝を誇る国枝栄調教師が語る「心の窓」
「目は口ほどに物を言う」ということわざがある。誰しもが日常で、そう思わされることが多いのではないだろうか。競馬で走るサラブレッドは動物なの
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北国での過酷な騎乗経験が支えの競馬記者
10年前、私は競走馬の育成スタッフとして、馬産地の北海道・新ひだか町でサラブレッドにまたがっていた。見渡す限りの白い大地。気温は日中でも氷
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24年は収得賞金過去最高のエコロ軍団 今年は充実のラインアップで大舞台での活躍を狙う
私が初めて『エコロ』の冠名で知られる原村正紀オーナーを取材をさせていただいたのが24年の日本ダービー前。馬に対しての情熱や探究心、そして人
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歴女ジョッキーと関所トーク 馬も歴史もキッチリ追い込む古川奈穂騎手の探究心
競馬記者をしているとジョッキーの意外な一面を知る。例えば、障害史上最強馬・オジュウチョウサンの主戦を務めた石神深一(しんいち)騎手(42)
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ドウデュースを“止める勇気”が第2の馬生守った
「やらない後悔より、やる後悔」という言葉がある。この格言に従っていれば、昨年引退したG1・5勝馬ドウデュースの馬生は変わっていたかもしれな
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“同期の絆”で中山金杯を勝った藤岡佑介騎手 今年の目標は「一年けがなく、事故のないように」
ゴールの瞬間、自然と左手が上がった。1月5日の中山金杯・G3でアルナシーム(牡6歳、栗東・橋口慎介厩舎、父モーリス)とともに重賞Vを決めた
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】生産者や育成者の思いを忘れてはならない
グリーンチャンネルで2010年に始まった馬産地情報番組「日高支局定期便」をモチーフに、当欄は2011年4月に始まった。当時は、東日本大震災
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永島まなみ騎手が2024年を振り返る「さらに気を引き締めて頑張らないと」
今年は7月6日にJRA通算100勝を達成した永島まなみ騎手(22)=栗東・高橋康之厩舎=。昨年も当コラムで一年を振り返ったが、今年も登場し
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友道調教師とドウデュースが過ごした3年半は自身のルーツをたどる「旅」だった 思い出の名馬と重なる姿
ドウデュースが引退した。ラストラン予定だった有馬記念2日前の出走取消。友道調教師は歴代最多の投票をしてくれたファンに何度も謝罪した後、こう
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】ドウデュースはまさにハーツクライの最高傑作
海外を含めて2歳G1ウィナーは、種牡馬となった時の価値は高い。根幹距離とされるマイル戦で、好時計勝ちとなれば、さらに資質の高さが評価される
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調教師試験に合格した43歳が明かした「あこがれ」 小島太さんがともに汗を流した当時を振り返りエール
12月5日に2025年度の新規調教師免許合格者9人が発表された。例年通り、当日の午後から記者会見が行われたなか、気になる志望動機を明かした
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半世紀に渡って血脈を守り続けるオーナー「競馬を文化に」 (株)ダイリンの奮闘
JRAで50年以上も、ひとつの血脈を守るべく子孫を持ち続け、走らせているオーナーがいるのをご存じだろうか。(株)ダイリンは祖父の名義から5
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】2歳G1の行方が左右する新種牡馬リーディング争い
2歳リーディングサイアー争いは、首位キズナと2位エピファネイアの差が約8000万円あり、朝日杯FSにエピファネイア産駒の登録が1頭(ソード
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伝染病の予防や被災地支援、バスへの助成金… JRAが行っている様々な社会貢献
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連で採択されて以来、国家を問わず様々な企業や団体が貧困の撲滅、環境保護、不平等の是正など世界
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】女性騎手とグランプリ王者になった韓国最強馬 ファンの夢を乗せて次は世界挑戦へ
韓国競馬で行われる年末の大一番・グランプリ(韓国G1)が1日、ソウル競馬場で行われた。16年から始まったコリアCの上位馬が活躍する一戦で、
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【安田隆行・元調教師コラムG1帝王学】「テンよし、中よし、しまいよし」レモンポップ連覇十分
私が10、11年にチャンピオンズCの前身だったジャパンCダートを勝たせてもらったのがトランセンド。管理馬の中でも忘れられない一頭です。 母
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紅一点アーテルアストレアと酒井助手の挑戦 菱田裕二騎手と最高の大舞台へ
競馬は、ギャンブルという世界ではあるが、人と馬が織りなすドラマを感じる瞬間があるからこそ、競馬ファンは引きつけられる。少なくとも記者はそう
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】来年デビューのコントレイル産駒などの展望も 日本軽種馬青年部研修会
各地区の軽種馬青年部で構成される、日本軽種馬青年部連絡協議会は21日、第34回定期総会を千歳市内のホテルで開催し、その終了後には研修会が行
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“青森の星”ハヤテノフクノスケの挑戦 新人記者が生産者への取材で感じた思い
菊花賞に2016年のミライへノツバサ以来、青森産馬として8年ぶりに出走したハヤテノフクノスケ(牡3歳、栗東・中村直也厩舎、父ウインバリアシ
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【ジャパンC】森泰斗騎手の揺るぎない本命は前走で究極の上がりを使ったあの馬「腹をくくった直線勝負に期待したい」再び末脚爆発だ
浦和での最終騎乗となった22日は、12Rで勝つことができました。すごく好きな競馬場で、勝って締められたらかっこいいな、と思っていたのでめち
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】藤沢和雄元調教師が馬産地に「期待しています」
少し前の話題だが、10月29日に胆振軽種馬農業協同組合と同青年部の共催で、胆振地区生産育成技術講座2024が千歳市内のホテルで行われた。J
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「すごい華やかで歓迎されている感じ」23歳の若武者が感じ取ったメルボルンCの空気感
若武者の強心臓ぶりに驚いた。11月5日に豪州のフレミントン競馬場で行われたメルボルンC。同じ豪州のコーフィールドC13着から転戦となったワ
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】ホッカイドウ競馬開催終了 2年ぶりに年間発売額のレコード更新
4月17日に開幕したホッカイドウ競馬は、7日に行われた道営記念を最後に、24年シーズンが幕を閉じた。昨年より開催日数は2日増え、全84日間
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ステラヴェローチェのラストラン2日前 担当助手が1台の扇風機に込めた、愛馬への思い
11月6日、ステラヴェローチェ(牡6歳、栗東・須貝尚介厩舎、父バゴ)の競走馬登録が抹消された。20年サウジアラビアRC、21年神戸新聞杯と
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】母ダイワエルシエーロのハルワタートが最高価格 牧場主流の牝系上場で繁殖馬セール盛況
10月23日に新ひだか町の北海道市場で、繁殖馬セール(主催ジェイエス)が開催された。今年は218頭(受胎馬175頭、空胎馬43頭)が上場さ
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佐藤翔馬騎手“持ち味”発揮でヤングジョッキーシリーズ首位通過 日々の積み重ねでさらに飛躍を
3歳の頃から目標としていた職業に就けている人は世の中にどれくらいいるのだろうか。当時の私は大人になった自分を想像したこともなかったであろう
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【こちら日高支局です・古谷剛彦】JBC2歳優駿でJRA勢打ち破るリコースパロー見たい
馬産地に立脚するホッカイドウ競馬は、残り2週で2024年シーズンが閉幕する。31日には2歳牝馬による唯一の交流重賞である報知新聞社杯エーデ
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元騎手候補生で中央大学卒の調教助手が騎手免許試験を受験 亡き父は元JRA騎手
七転八起の人生だ。元JRA騎手候補生で、現在は栗東・宮徹厩舎に所属する増井一斗(かずと)助手(33)。父は元JRA騎手で、今は亡き父…様々